
私が体験したロマンス・投資詐欺の実態
はじめに
2023年8月から9月にかけて、私は2件のロマンス・投資詐欺に遭遇しました。相手の心を奪われるような甘い言葉や信頼させる話術に引き込まれた結果、大きな金銭的な被害を受けることになりました。この経験を通じて、同じ被害に遭う方を少しでも減らすため、当時の詳細をここに記録します。
1件目の詐欺体験
- 被害金額:87万円
- 相手の情報:「星●春●」と名乗る女性
- 出会い:FacebookからLINEへ誘導
- 被害の経緯:「星●春●」と名乗る女性は、マレーシア人とのハーフで東京在住という設定で、日常的な会話から始まり、次第に「利益を出せるネットショップを開くための投資」の話を持ちかけてきました。最初に10万円の仕入れ資金が必要と言われ、その後も「新規出店者の特典として広告宣伝を5日間行う」などの甘い言葉に誘われ、さらに資金を投入するよう求められました。
しばらくすると、次々と注文が入るものの、仕入れ代金が追いつかない状態に。しかし、お金が尽きたことを伝えても「追加資金を入れ続けろ」と繰り返され、最後には連絡が途絶えてしまいました。売上金も出金できず、紹介してくれた女性もLINEから消えていました。
【詳細記事】

2件目の詐欺体験
- 被害金額:300万円
- 相手の情報:「加●美●」と名乗る女性
- 出会い:FacebookからLINEへ誘導
- 被害の経緯:2件目では「中国人のハーフでマカオ在住」という設定の人物から、国際ゴールド市場でのトレード投資を持ちかけられました。彼女の叔父からトレードの指導を受けると、インストールしたMT5からトレードを行い利益が見る見るうちに増えて、さらなる投資を促されました。しかし、出金申請をすると「口座が凍結されている」との理由で引き出せず、凍結解除には追加の入金が必要だと迫られました。
【詳細記事】

詐欺の共通点と気づいた教訓
親しみやすさと信頼感の構築
- 詐欺師は最初から投資やお金の話を持ちかけることはせず、日常的な会話を重ね、親しみを感じさせようとします。相手のプロフィールやメッセージのやり取りでは、共通の趣味や生活感などを意図的に表現し、私が心を開くのを待ちます。このように、信頼できる友人やパートナーのように振る舞いながら関係を築くことで、相手に対して警戒心を抱きにくくなってしまうのです。
教訓:SNSやメッセージアプリで知り合う相手が、短期間で過度に親密な言葉や態度を示す場合、特に注意が必要です。信頼を得るために計画的に近づいている可能性もあるため、オンライン上での出会いには慎重になるべきです。
「儲かる話」をタイミングよく持ち出す
- ある程度の信頼が築かれたと感じた頃合いで、相手は「確実に儲かる投資」や「簡単な副業」を提案してきます。今回は「ネットショップの開設」「ゴールド市場でのトレード」という形で投資話を持ちかけてきましたが、いずれも具体的な数字や仕組みを提示することで、真実味を感じさせようとします。また、知人や親族を登場させ、「実績がある」「プロがサポートする」という追加情報で、信頼感を一層高めるのが典型的な手口です。
教訓:魅力的な投資話や副業の話が出たときは、一旦立ち止まって、その内容を冷静に見直すことが大切です。特に「必ず儲かる」などの文句には警戒し、第三者の意見も参考にしながら冷静に判断しましょう。
徐々に資金を増やす仕組みで安心感を与える
- 最初は小額から始め、徐々に大きな額を投資させるのも詐欺の典型的な手口です。私の場合、最初は少額の仕入れ代金や投資金額を求められ、その後「更に利益を増やすために」と、徐々に資金を増やすよう促されました。また、一時的に成果を見せて「次はもっと儲かる」という期待を持たせるのも、追加投資を促すための手段です。
教訓:投資の誘いを受けた際、「徐々に額を増やすことで利益が増える」などの提案には、特に慎重に対応するべきです。多くの場合、小額の成功体験は「さらなる追加投資」を促すための手段であり、実際には安全性や確実性を保証するものではありません。
トラブル発生時にさらなる資金を要求
- 出金できない状況やアカウントの凍結などが起こり、解除のために追加の資金を求められた場合、それは詐欺の最終段階である可能性が高いです。特に「最初の投資が無駄にならないように」「一度凍結解除すれば利益が出る」という言葉でお金を求められた際は、冷静にその話の信憑性を検討することが大切です。
教訓:出金できない状況やアカウントの凍結などが起こり、解除のために追加の資金を求められた場合、それは詐欺の最終段階である可能性が高いです。特に「最初の投資が無駄にならないように」「一度凍結解除すれば利益が出る」という言葉でお金を求められた際は、冷静にその話の信憑性を検討することが大切です。
連絡手段の途絶と相手の消失
- 最後には、相手が突如として連絡を絶ち、SNSアカウントやLINEアカウントも削除されてしまいました。これは詐欺の典型的な最終段階であり、金銭を受け取った後、こちらが連絡を取れなくなるようにして逃げる手法です。
教訓:連絡が途絶えた時点で被害の可能性が高いと認識し、早急に警察や相談機関へ連絡を取るのが大切です。また、最初から相手の情報に対して疑いを持ち、直接会うことができるかや、本人確認が取れるかといった基本的なチェックを心がけましょう。
まとめ
このような詐欺の手口が少しでも広まることで、他の方が同じ被害に遭わないように願っています。
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