AIに相談して詐欺に気づく|止まった理由に大きな意味がある
警察官を名乗る男から電話がかかってくる。
「あなたの口座が犯罪に利用されています」
さらに、SNSのビデオ通話では警察手帳や逮捕状まで見せられる。
もし突然こんな連絡が来たら、多くの人は冷静ではいられないと思います。
実際、山口市の20代の公務員男性は、この話を信じ、合計150万円を振り込んでしまいました。
しかし、この事例で私が強く注目したのは「被害額」ではありません。
その後です。
男性は追加の支払いを求められた際、AIへ相談したことで詐欺に気づき、警察へ相談したといいます。
ここに、とても大きな意味があるように感じました。
人は「見抜いて」止まるとは限らない
詐欺被害の記事ではよく、
- 注意しましょう
- 怪しいと思ったら相談しましょう
- 気をつけましょう
と言われます。
もちろん大切なことです。
しかし現実には、多くの人が途中で少しは迷っています。
「大丈夫かな?」
「本当に本物?」
「なんか変かもしれない」
それでも止まれない。
なぜか。
詐欺は、人を孤立させるからです。
- 急がせる
- 秘密にさせる
- 一人で判断させる
これが非常に巧妙です。
AIが“見抜いた”のではない
今回の事例で重要なのは、AIが完璧に判定したことではないと思っています。
重要なのは、
「AIに相談できた」
ことです。
人は、警察や家族へ相談する前に、
- こんなことで相談していいのか
- 考えすぎではないか
- 恥ずかしい
- 間違っていたらどうしよう
そう考えてしまうことがあります。
しかしAIは、
- 24時間使える
- 小さな迷いでも聞ける
- 恥ずかしくない
- 否定されにくい
という特徴があります。
つまりAIは、「最初の相談相手」になりやすいのです。
止まった理由
私はこれまで、多くの「詐欺を止められた事例」を見てきました。
すると、不思議なくらい共通点があります。
- 銀行員が声をかけた
- 店員が気づいた
- 家族へ相談した
- タクシー運転手が止めた
- AIへ相談した
そこには必ず、第三者との接触があります。
つまり、人は「見抜いて」止まるだけではない。
「一人じゃなくなった時」に止まれることがある。
そう感じています。
「迷ったら、一時間。」
私は詐欺被害を経験してから、
「迷ったら、一時間。」
という言葉を発信しています。
これは単に時間を置くという意味ではありません。
その一時間で、
- AIに聞く
- 家族へ話す
- 誰かへ見せる
- 一晩置く
つまり、「一人状態」を終わらせる時間です。
AIは万能ではありません。
最終的に支えるのは、やはり人だと思います。
でも。
AIが「最初の入口」になることで、止まれる人が増える可能性はあるのかもしれません。
今回の事例は、そのことを強く感じさせるニュースでした。
迷ったら、一時間。
一人で決めないでください。


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