「利益引き出しに50万円」銀行員が止めた詐欺
「仮想通貨の利益を引き出すには、現金50万円が必要です」
80代男性は、そう説明されて銀行を訪れていた。
きっかけは、SNSで知り合った人物からの投資話だった。
LINEでやり取りが続き、「利益を受け取るためには代理人への送金が必要」と説明されていたという。
しかし銀行員は、不自然さに気づいた。
そして男性へ、「なぜ現金が必要なのか」を確認した。
結果、500万円以上の被害につながる可能性があったSNS型投資詐欺は未然に防がれた。
止めたのは「確認」だった
今回、銀行員が最初から確信していたわけではない。
最初は、「何かおかしい」という違和感だった。
「利益を引き出すために現金が必要」
冷静に考えると不自然だ。
でも詐欺の途中にいると、人は少しずつ感覚が変わっていく。
焦り。
期待。
「ここで止まりたくない」という気持ち。
その空間の中では、不自然なことも正常に見えてしまう。
すでに400万円を投資していた
男性は、すでに数百万円を投資していたという。
ここも重要だ。
人は、「少額だから騙される」のではない。
途中で戻れなくなることがある。
「ここまで入れた」
「取り返したい」
「信じたい」
そうして、さらに進んでしまう。
止めたのは「外からの声」だった
今回の事例で大きいのは、銀行員が一人で抱え込まなかったことだ。
警察とも連携し、確認を進めた。
最近の「止まった事例」を見ていると、共通点がある。
- 声かけ
- 会話
- 復唱
- 家族確認
- AI相談
- 違和感の共有
どれも、「誰かが入る」方向だ。
詐欺師は、人を一人にしようとする。
急がせる。
LINEへ移動させる。
誰にも相談させない。
だから逆に、外から誰かが入ることで止まれることがある。
「なぜ現金が必要なんですか?」
その確認が、被害を止めた。
迷ったら、一時間。
一人で決めないでください。
確認するだけでも大丈夫です。


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