アンコンシャス・バイアスとは?詐欺被害にも影響する「無意識の偏見」を徹底解説!

アンコンシャスバイアス

アンコンシャス・バイアスとは何か?

アンコンシャスバイアス
「アンコンシャス・バイアス」とは、
私たち自身が無意識のうちに持っている偏った考え方や思い込みを指します。

簡単に言うと──

気付かないうちに、あるイメージや判断をしてしまうこと

です。

たとえば…

  • 「男性だから理系に強いだろう」
  • 「公務員ならきっと誠実だ」
  • 「若い女性だからSNSに詳しいだろう」

こういった思い込み、実は無意識に私たちの行動や判断に影響を与えています。

なぜアンコンシャス・バイアスが生まれるの?

人間の脳は、膨大な情報をすべて正確に処理することができません。
そのため、過去の経験や社会的なイメージを頼りに、
「これならこうだろう」とショートカット(思考の近道)を使うようになります。

この「思考の近道」が、知らないうちに偏見や誤った判断を生んでしまうのです。

詐欺被害とアンコンシャス・バイアスの関係

特殊詐欺や国際ロマンス詐欺などでも、
このアンコンシャス・バイアスが巧妙に利用されています。

具体例①:「公務員は信用できる」という偏見

詐欺師が警察官や市職員を名乗っただけで…

✅ 「きっと本物だろう」
✅ 「公務員だから悪いことはしないはず」

──と、無意識に信じてしまうケースが多発しています。

具体例②:「外国人=お金持ち・紳士的」という偏見

国際ロマンス詐欺では、
✅ 「西洋人=リッチで誠実」というイメージ
を利用し、甘い言葉と共にお金をだまし取っていきます。

本来なら慎重に対応すべき場面でも、
無意識の思い込みが判断を鈍らせてしまうのです。

アンコンシャス・バイアスに気付くために

では、どうすればこの無意識の偏見に飲み込まれずに済むのでしょうか?
ポイントは次の3つです!

①「絶対に大丈夫」と思った時こそ、一歩引いて考える

  • 「この人は大丈夫」
  • 「この話は本当だ」

──そう確信した瞬間こそ、本当に大丈夫か?と自問してみましょう。

② 第三者の意見を取り入れる

信頼できる家族や友人に、話を聞いてもらいましょう。
他人の冷静な視点が、思い込みに気付かせてくれることがあります。

② 時間を置く

感情が高ぶった状態では、冷静な判断ができません。

  • すぐに振り込まない
  • すぐに契約しない

一度時間を置くだけで、だまされるリスクを大幅に減らせます。

まとめ

アンコンシャス・バイアスは誰にでもあります。
それ自体が悪いわけではありませんが、
気付かずにいると、詐欺などのリスクにさらされる可能性があります。

  • 「自分は大丈夫」と思い込まない
  • 「無意識の偏見」に自覚的になる
  • 冷静な視点を持つ

この意識を持つことが、
あなた自身や大切な人を守る第一歩です!

※この記事は心理学専門書およびFNNプライムオンライン「特殊詐欺、なぜだまされる?認知の逆転」などを参考に、sagi110.com編集部が独自にまとめました。

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