
「実名入りニセモノ逮捕状」提示で199万円詐取!女子大学生を狙った巧妙な特殊詐欺とは?
巧妙化する特殊詐欺の手口
最近、全国で特殊詐欺の手口がますます巧妙化しており、今回の事件も非常に恐ろしい手口が使われました。北海道釧路市で、実名入りの“ニセモノ逮捕状”を提示された20代の女子大学生が、現金199万円をだまし取られる被害に遭いました。
この事件の特徴は、「警察官を名乗る男」が電話で接触し、最終的にSNSやビデオ通話で偽の警察手帳や逮捕状を見せるという手の込んだ詐欺方法です。
事件の詳細
1月15日、釧路市に住む女子大学生のスマートフォンに国際電話がかかってきました。電話に出ると、「詐欺グループの犯人の家からあなたのキャッシュカードが見つかった。兵庫県警に来てください」と警察官を名乗る男が語りかけてきました。
女性が「行けない」と伝えると、男はSNSに誘導し、ビデオ通話を開始。そこで「兵庫県警」と名乗る別の男が、偽の警察手帳と女性の実名が記載されたニセの逮捕状を見せながら、「あなたが詐欺グループではないことを証明するために資金調査が必要だ」と話しました。
女性はこの話を信じてしまい、男の指示に従って次のような行動を取らされました
- 定期預金を解約
- 送金限度額を50万円から200万円に変更
- 釧路町の郵便局でATMを操作し、指定口座に現金199万円を振り込み
振り込みが完了した直後、ビデオ通話が終了。女性が不審に思いネット検索をしたことで、詐欺だと判明しました。
この事件が教えてくれる「シグナル」
特殊詐欺の手口を知り、「シグナル」(警戒すべきポイント)を見逃さないことが重要です。今回の事件から学べるシグナルを挙げます。
1️⃣ 国際電話からの着信
通常、日本の警察が国際電話を使用することはありません。
2️⃣ ビデオ通話での警察手帳や逮捕状の提示
警察がSNSやビデオ通話で証拠書類を提示することはありません。
3️⃣ 送金限度額の変更指示
警察が資金調査の名目で口座情報を聞き出し、送金限度額の変更を求めることは絶対にありません。
4️⃣ ATM操作の指示
警察がATMを使った送金や操作を求めることは、法律上もあり得ません。
これらの「シグナル」を見逃さないことで、詐欺被害を防ぐことができます。
詐欺防止のための注意喚起】
警察は、「警察官が電話やSNSで現金を要求することはない」と改めて強調しています。少しでも不審に思ったら、必ず以下の相談窓口に連絡をしてください:
👉 警察相談専用窓口「#9110」
また、被害を未然に防ぐため、家族や知人にも今回のような手口について共有し注意を促しましょう。
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