
【要注意】「弁護士が言ってた」「医者が保証する」に騙される?詐欺師が悪用する“権威効果”とは
🧠 権威効果(Authority Bias)とは?詐欺師が悪用する“信じ込ませる心理トリック”
◆ 権威効果とは?
「肩書きや専門性がある人の言うことを、根拠なく信じてしまう心理効果」のことを、心理学では「権威効果(Authority Bias)」と呼びます。
人は、次のような存在に対して自然と信頼感を持ちやすくなります。
- 医者
- 弁護士
- 教師
- 公務員
- 有名人
- お金持ち
- 政治家 など
これは、人間が「判断を省略しても安全」と無意識に錯覚してしまう心理が関係しています。
◆ なぜ信じてしまうのか?
例えば…
医者が「これは絶対に安全」と言えば、「自分で調べなくても平気」と思ってしまう
弁護士が「この書類に問題はない」と言えば、深く読まずに署名してしまう
人間は、権威ある人の発言に「責任・知識・信頼」があると感じやすく、疑うこと自体に罪悪感を抱くこともあるのです。
この心理を、詐欺師たちは非常に巧みに利用しています。
💣 詐欺師が悪用する「権威効果」の実例
🧯 事例①:「姉が弁護士なので問題ありませんよ」
ある不動産投資の詐欺では、営業マンがこう話しました。
「姉が弁護士で、この契約書も彼女が確認してます。心配いりません」
これを聞いた被害者は、「それなら大丈夫かも」と思い、詳しい内容を確認せずに署名。
結果、数百万円を騙し取られる詐欺被害に遭いました。
→ 実際には“姉”など存在していませんでした。
🧯 事例②:「医師が推薦した健康食品です」
健康食品の販売詐欺では、詐欺業者が架空の医師の推薦コメントをWebサイトに掲載。
「東京大学出身の○○医師が推薦!」
「○○病院院長が効果を保証!」
これを見た多くの人が、安心して購入。
ところが実際は、医師は存在せず、顔写真もAIで作られた偽物だったという事例もあります。
🛡「権威ある人」=「正しい」とは限らない!
本当にその人物が存在しているか?
本当にその人がそう言ったのか?
その情報の裏付けはあるか?
こうした視点を持つことが、詐欺を防ぐ一番の近道です。
🔍 権威効果にだまされないための3つのチェックポイント
✅ ① 名前・所属・実在性を確認する
→ 「○○弁護士が言っていた」と言われたら、事務所名や資格登録の有無を調べましょう。
✅ ② 第三者の意見を聞く
→ 身内や友人、消費生活センターなどに相談を。
✅ ③ 自分でも調べるクセをつける
→ 権威者の意見を「絶対」とせず、情報の裏取りをする習慣を持ちましょう。
📝 まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
権威効果とは? | 肩書きや専門性に無条件で信頼してしまう心理 |
詐欺師の使い方 | 弁護士・医者・著名人を装って安心感を与え、警戒心を下げる手口 |
被害に遭わないためには? | 「誰が言ったか」ではなく「何を言っているか」を確認する意識が大切 |
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