
【要注意】「日銀副総裁と知り合い」「弁護士の姉がいる」…信用させるための“身内詐欺”とは?
「信用させる」が詐欺師の第一歩
詐欺師はまず、あなたに「この人は信用できる」と思わせる演出をします。
その代表的な手口が、身内や知り合いに著名人を登場させる「肩書き詐欺(信用詐欺)」です。
よくあるフレーズにはこんなものがあります。
✅ よくある信用詐欺ワード一覧
- 「おばが日銀副総裁で…」
- 「姉が弁護士だから法的なことは問題ない」
- 「国会議員の秘書とつながっていて…」
- 「芸能人と一緒にビジネスやってる」
- 「元警察官の父が言うには…」
こうした肩書きや立場をちらつかせることで、あなたの警戒心を解いてくるのが狙いです。
最近の実例①:日銀副総裁をかたった投資詐欺
2025年3月、都内で発生した事件では、男性詐欺師が「日銀副総裁と知り合いで特別な金融商品が買える」と持ちかけ、高齢女性から500万円をだまし取りました。結局、副総裁との関係は嘘。商品も存在せず、詐欺グループが背後にいたことが判明しました。
最近の実例②:「姉が弁護士」で法律リスクをごまかす
地方の不動産詐欺では、「姉が弁護士で、この物件も法的に問題ない」と安心させて契約を急がせる手口が横行。
のちに弁護士など存在せず、登記にも大きな虚偽があったことが発覚しています。
🔍 なぜ人は“信用したくなる”のか?
心理学では、「権威効果(Authority Bias)」という現象があります。
人は地位が高い、知識がありそうな人物の言うことを無条件に信じやすくなるのです。
詐欺師はこの心理を熟知しています。
あなたが「弁護士なら大丈夫」「日銀に関係あるなら本物だ」と思う瞬間こそが、最も危険なポイントなのです。
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💡見抜くためのチェックポイント
- 肩書きや人脈の話ばかりで、具体的な証拠がない
- 話の根拠が「○○が言ってたから」ばかり
- 確認や調査を促すと、話をそらす・怒る
🛡 信用させてくる人ほど疑おう
信頼感は、言葉やつながりではなく行動と証拠で築くもの。
少しでも違和感を覚えたら、その感覚を信じて一歩引いてみてください。
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【この記事の出典】
・警視庁発表の詐欺事例(2025年3月)
・消費者庁の注意喚起資料
・sagi110.com 編集部による独自調査
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