
【被害者目線で解説】ロマンス詐欺の二次被害!悪徳弁護士に騙されないために
はじめに:ロマンス詐欺被害者に追い打ちをかける「二次被害」
近年、国際ロマンス詐欺が増加の一途をたどっています。SNSやマッチングアプリを通じて出会った相手から甘い言葉をかけられ、信じ込んだ末に投資話や送金を持ちかけられ、多額のお金を奪われるケースが後を絶ちません。
しかし、最も恐ろしいのは、詐欺に遭った被害者を狙った「二次被害」です。
詐欺被害に遭った人は「お金を取り戻したい」という一心で弁護士を探します。その心理を悪用し、高額な着手金を取るだけで何もしない悪徳弁護士や、弁護士の名義を利用した違法な非弁提携(弁護士法違反)による詐欺が横行しているのです。
実際に私もロマンス詐欺の被害に遭い、さらに悪徳弁護士に騙されるという二重の被害を受けました。その経験をもとに、二次被害の手口や回避方法について詳しく解説します。
国際ロマンス詐欺の二次被害とは?
被害者を狙った弁護士詐欺の手口
ロマンス詐欺の二次被害には、以下のような手口があります。
- 高額な着手金を請求し、対応を放置する
「100%返金できます!」「実績多数!」といった宣伝文句を並べ、被害者に希望を持たせます。しかし、実際には何の行動もせず、着手金を騙し取るケースが多発しています。 - 弁護士名義を利用した「非弁提携」詐欺
本来、弁護士でない者が法律相談や被害回収を行うことは違法です。しかし、弁護士が自分の名義を貸し、実際には弁護士資格を持たないグループが回収業務を行うケースが発生しています。 - 成功報酬を強調し、追加料金を要求する
「返金が見込める」と言いながら、途中で「追加調査費用」「交渉費用」といった名目で更に料金を請求し、最終的に何も回収されないことが多いのです。
なぜ二次被害が起こるのか?
1.被害者の心理を悪用する
ロマンス詐欺に遭った直後の被害者は、「どうにかしてお金を取り戻したい」という一心で、正常な判断ができなくなっていることが多いです。その心理につけ込み、「絶対取り戻せる」と甘い言葉で誘い込むのです。
2.法律の専門知識を利用した巧妙な詐欺
法律用語を並べ、被害者が理解できないような書面を用意することで、「本物の弁護士が動いている」と思わせます。実際には何の法的手続きも取られていないことがほとんどです。
3.弁護士業界の規制の甘さ
弁護士による非弁提携や詐欺が問題視されていても、摘発されるケースはごく一部です。悪徳弁護士が野放しになっているため、被害が後を絶ちません。
被害を防ぐためにできること
1.「100%返金保証」などの広告には要注意!
被害金の回収は非常に難しく、確実に返金できるという保証はありません。根拠のない宣伝をしている弁護士や法律事務所には警戒しましょう。
2.弁護士の経歴や評判を調べる
日本弁護士連合会のサイトで、弁護士の登録状況や懲戒歴を確認できます。また、口コミサイトやSNSで評判を調べるのも有効です。
3.複数の弁護士に相談する
1人の弁護士だけで決めず、複数の弁護士に相談し、対応の違いを比較することで、信頼できる弁護士を見つけやすくなります。
4.料金体系をしっかり確認する
事前に契約書を確認し、不明点があれば納得できるまで説明を求めましょう。「追加費用が発生しないか」「成功報酬の条件は何か」などを明確にすることが重要です。
5.返金実績を確認する
過去の成功事例があるかを確認し、具体的な実績を提示できる弁護士を選びましょう。ただし、「〇〇件の返金成功!」と誇大広告をしている場合は、逆に警戒が必要です。
まとめ
重要なのは、
✅ 「絶対返金できる」と断言する弁護士には要注意!
✅ 弁護士の経歴・評判を事前に調べる
✅ 料金体系を明確にし、追加費用が発生しないか確認する
✅ 複数の弁護士に相談し、比較する
私自身、ロマンス詐欺と弁護士詐欺の二重被害に遭った経験から、詐欺の手口を知り、慎重に行動することの重要性を痛感しています。
被害に遭った方は、冷静に情報を集め、正しい知識を持って行動しましょう。
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