スマホ決済詐欺

スマホ決済を悪用した詐欺の最新情報や手口、具体的な被害事例、対策方法を紹介するカテゴリーです。QRコード詐欺や不正アクセス、後払い決済の悪用など、スマホ決済に関する詐欺の実態を詳しく解説し、安全に利用するためのポイントをお届けします

QRコード詐欺

スマホ決済の落とし穴?QRコード詐欺の手口と安全な使い方

QRコード詐欺の最新手口と対策

QRコードは、スマートフォンをかざすだけで情報にアクセスできる便利なツールとして、私たちの生活に深く浸透しています。しかし、その利便性を悪用した詐欺が世界各地で報告されており、注意が必要です。
QRコード

1.QRコード詐欺の最新事例

  • スペイン:Amazonを装った偽のQRコード
    スペインでは、Amazonを名乗る偽のQRコードが街中に貼られ、スキャンしたユーザーが偽のAmazonサイトに誘導され、個人情報を入力させられる事例が報告されています。
  • ドイツ:オンライン取引におけるQRコード詐欺
    ドイツのマイネルツハーゲンでは、オンラインの売買プラットフォームで、購入者を装った詐欺師がQRコードを送り、スキャンした被害者がクレジットカード情報を入力するよう誘導されるケースが発生しました。
  • アイルランド:駐車場の偽QRコード
    アイルランドでは、駐車場の支払い機に偽のQRコードが貼られ、スキャンした人々が偽の支払いサイトに誘導され、銀行情報を盗まれる被害が報告されています。

2.日本国内でQRコードを悪用した詐欺

家賃支払いを装った偽チラシによる詐欺
2022年10月、愛知県岩倉市の集合住宅の郵便受けに、「家賃に関する重要なお知らせ」と題したチラシが投函されました。このチラシには「家賃の支払いオンライン化」との文言と共にQRコードが記載されており、住人がQRコードを読み取ると、不正なLINEアカウントに誘導され、家賃の入金を指示されました。結果として、住人の一人は2ヶ月分の家賃として10万6千円を振り込んでしまいました。後日、管理会社から家賃未納の連絡を受け、詐欺被害に遭ったことに気づきました。
QRコードを利用したフィッシング詐欺(クイッシング)
QRコードを悪用したフィッシング詐欺、通称「クイッシング」の事例も増加しています。例えば、フィッシングメールにQRコードが添付されており、ユーザーがこれを読み取ると、偽のウェブサイトに誘導され、個人情報やクレジットカード情報の入力を求められるケースがあります。また、架空のデリバリー焼肉弁当店のチラシがポストに投函され、注文用のQRコードを読み取ったユーザーがフィッシングサイトに誘導され、クレジットカード情報を入力してしまう被害も報告されています。
正規のダイレクトメールや冊子における不正QRコードの混入
実在する企業や大学が発行したダイレクトメールや冊子に記載されたQRコードが、不正なサイトに誘導する事例も報告されています。これは、QRコードのリンク先として利用された短縮URLサービスが原因で、転送先に遷移する前に表示される広告が不正なサイトであった可能性があります。その結果、ユーザーは意図せずフィッシングサイトに誘導され、個人情報を入力してしまう危険性があります。

QRコード詐欺の共通点は、偽のQRコードを使用してユーザーを信頼できるサイトやアプリに見せかけた偽のページに誘導し、個人情報や金融情報を入力させる点です。特に、公式の通知や広告を装ったQRコードが使用されるため、被害者は疑うことなくスキャンしてしまうことが多いです。

被害を防ぐための対策

  • QRコードの出所を確認する
    不審なチラシやメールに記載されたQRコードを読み取る際は、その信頼性を十分に確認しましょう。
  • リンク先のURLを確認する
    QRコードを読み取った後、表示されるURLが公式のものかを確認し、不審な場合は情報の入力を避けてください。
  • 公式のアプリやサイトを直接利用する
    支払い手続きや個人情報の入力が必要な場合は、QRコード経由ではなく、公式のアプリやウェブサイトに直接アクセスして手続きを行いましょう。
  • セキュリティソフトの導入と更新
    スマートフォンやPCに信頼性の高いセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つことで、悪意のあるサイトやアプリからの攻撃を防ぐことができます。
  • 情報提供を求められたら慎重に対応する
    QRコードをスキャンした際に、個人情報や金融情報の提供を求められた場合は、即座に応じず、その必要性や正当性を確認しましょう。不審に感じた場合は、提供を控えることが賢明です。

QRコード詐欺の脅威は今後も拡大する可能性があるため、一人ひとりが注意を払い、適切な防衛策を講じることが大切です。万が一、不審なQRコードに遭遇した場合は、専門機関に報告するなどの対応を検討しましょう。

まとめ

QRコード詐欺は巧妙化しており、日常生活のさまざまな場面で被害に遭う可能性があります。日本国内でも家賃支払いを装った偽チラシ、フィッシング詐欺(クイッシング)、正規のダイレクトメールへの不正QRコード混入など、多様な手口が確認されています。

これらの手口に騙されないためには、QRコードをスキャンする前にその出所を確認し、リンク先のURLを慎重にチェックすることが重要です。また、公式のアプリやサイトを直接利用する、セキュリティソフトを活用するなどの対策を講じることで、被害を防ぐことができます。万が一、不審なQRコードを発見した場合は、専門機関へ報告するなど適切な対応を心掛けましょう。

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