SNS投票詐欺の恐怖!友人装う巧妙な罠
そのDM、本当に友人から?
最近、「投票してくれない?」というSNSメッセージを受け取ったことはありませんか?
InstagramやFacebookで「コンテストのアンバサダーに選ばれたから投票して!」といった内容です。
一見、友人のお願いのように見えますが、これはあなたの善意を利用した新手の“SNS投票詐欺”かもしれません。
被害者は年齢・性別を問わず急増中。しかも、アカウント乗っ取りから人間関係崩壊まで発展するケースもあります。
ニュースの詳細解説
この詐欺は「ソーシャルエンジニアリング(社会工学的手口)」の一種。
人間の心理を巧みに操って、パスワードや認証コードなどの重要情報を盗み出します。
犯人はまず、誰かのSNSアカウントを乗っ取り、その人になりすまして友人にメッセージを送ります。
「ありがとう! 投票コードを送るから、電話番号を教えて」
と依頼され、教えた電話番号宛にSNS運営から認証コード(SMS)が届きます。
しかしこの瞬間、裏では犯人があなたのSNSパスワードリセット手続きを進行中。
あなたが送られた認証コードを転送してしまうと、アカウントは完全に乗っ取られてしまいます。
詐欺師がこの手口を使う理由
1. 「友人を信じたい」心理を悪用
人は友人や家族からのお願いには疑いを持ちにくいもの。
詐欺師はこの“信頼のバイアス”を巧みに利用します。
2. SNSの匿名性と即時性
SNSでは個人確認が曖昧で、誰が本物か判断しづらい。
メッセージが瞬時に届くため、考える間もなく行動してしまう心理的トラップがあります。
3. 「認証コード=安全」という誤解
多くの人がSMSコードを「ただの確認番号」と勘違い。
実際は、鍵そのものであり、他人に渡せばアカウントを明け渡す行為になります。
被害のプロセスを徹底解説
-
友人からのDMを受け取る
「投票して」「アンケートに協力して」といった内容。 -
電話番号を聞き出される
「コードを送るため」ともっともらしい理由を提示。 -
認証コードを転送してしまう
これが“鍵”を相手に渡す決定的ミス。 -
アカウントが乗っ取られる
詐欺師はすぐにパスワード・電話番号を変更。 -
友人に詐欺メッセージを拡散
被害がネズミ算式に拡大。信頼関係が崩壊することも。
防犯アドバイス:今すぐできる5つの対策
1. 認証コードは絶対に他人と共有しない
SMSコードはパスワードと同じ扱い。いかなる理由でも伝えないこと。
2. 不審なDMは別手段で確認
電話やLINEで「本当にあなた?」と直接確認しましょう。
3. 二段階認証を必ず設定
ログイン時に追加の認証が必要になり、乗っ取りリスクを大幅に減らせます。
4. ログイン履歴を定期チェック
見覚えのない端末や地域からのアクセスがあれば即座に対処を。
5. 詐欺情報を周囲と共有
被害を広げないために、家族や職場にも注意喚起を。
心を守るためのメッセージ
詐欺師は“あなたの優しさ”を狙っています。
友人を信じる心が裏切られると、被害額以上に心の傷が残ります。
しかし、知ることが最大の防御です。
冷静に、そして「ちょっとおかしいな」と思った瞬間に立ち止まる勇気を持ちましょう。
SNSの世界でも「優しさと慎重さ」を両立させることが、自分と大切な人を守る第一歩です。
📌 出典:
YAHOO!NEWS<INTERNET Watch・NPO法人DLIS>(2025年10月10日)


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