飲食店ドタキャン詐欺が急増中!事例と対策解説
飲食店が“騙される時代”に
「週末に10人で予約が入ったと思ったら、誰も来なかった…」
「準備した料理も食材もすべて無駄に…」
こんな悲痛な声が、全国の飲食店から上がっています。
2025年7月上旬、各テレビ局の報道番組で取り上げられたのが、「飲食店ドタキャン詐欺」という新たな悪質行為。
単なる無断キャンセルではなく、悪意を持って損害を与えることが目的とみられるケースも多数報告されており、深刻な被害が広がっています。
「 ドタキャン詐欺」とは?
飲食店やサービス業において、予約を入れておきながら直前・または無断でキャンセルし、損害を与える行為を指します。
通常の「ドタキャン」は急な都合などで起きる偶発的なものですが、「ドタキャン詐欺」は違います。
❌ 詐欺的ドタキャンの特徴
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大人数予約(10人以上など)で客数や売上を誤認させる
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明確な目的なく予約を繰り返す
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他店舗に対する嫌がらせや業務妨害が目的の場合も
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SNSで他人になりすまして予約、店に損害を与える“愉快犯”も出現
最近の実例:テレビで紹介された被害とは?
■ 事例①:居酒屋に30人予約→全員来ず(東京都・新宿)
東京都内の人気居酒屋に30人の団体予約が入り、料理・席を準備。
ところが当日、誰一人来店せず、連絡もなし。
仕入れた食材や人員の無駄が数十万円に達し、営業にも支障が。
しかも、同一IPから複数店舗に予約が入っていたことが後に判明し、故意による犯行とみられています。
■ 事例②:ライバル店の嫌がらせ目的(名古屋)
名古屋市内のカフェでは、SNS経由で若者グループを装って大人数の予約。
実際はライバル店のスタッフが仕組んだもので、営業妨害が目的と疑われています。
この件では警察が業務妨害容疑で捜査を開始しました。
詐欺師がこの手口を使う理由とは?
1. 実名不要、電話番号すら偽装可能
ネット予約やLINE予約は匿名性が高く、簡単に偽名が使えることが、詐欺を助長しています。
2. 損害額は大きいが、罪に問われにくい
損害が数万円以上に及ぶ場合でも、「民事トラブル」「連絡が取れなかっただけ」とされ、刑事事件になりにくいのが現状です。
3. 証拠が残りにくい
通話履歴がない、SNSアカウントを削除されると追跡が困難になるため、“やった者勝ち”状態に。
飲食店が今すぐできる対策5つ
✅ 1. ネット予約は事前確認を徹底
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初回利用の大人数予約には、電話やSMSでの本人確認を
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不明な番号からの予約は控える判断も重要
✅ 2. 予約時にキャンセルポリシーを明示
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「当日キャンセルは○%請求」など、明文化しておくことで心理的な抑止力に
✅ 3. クレジットカード事前登録の導入
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無断キャンセル時に自動でキャンセル料が請求される仕組みは、大きな抑止効果があります
✅ 4. 常連客やSNSフォロワー優先の仕組みへ
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本当に来る客かどうか、関係性の深い層を優先することで信頼性アップ
✅ 5. 複数店舗間での情報共有
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「この番号からの予約は注意」「この名前は過去にドタキャンあり」など、飲食店同士でブラックリストを共有する仕組みを
心を守るためのメッセージ
飲食店は、毎日の営業に命をかけて料理と空間を準備しています。
そんな努力を踏みにじる「ドタキャン詐欺」は、ただの迷惑ではなく、れっきとした悪質行為です。
「人を信じて準備する」その気持ちを、守るために──
確認・ルール化・断る勇気を持つことが、被害を防ぐ第一歩になります。


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