老人ホーム入居詐欺とは？

近年、高齢者を狙った新たな詐欺手口として、「老人ホーム入居詐欺」が増加しています。これは、複数の詐欺師が役割を分担して被害者を信用させ、金銭を騙し取る「劇場型」の手口が特徴です。

老人ホーム入居詐欺の手口と事例

和歌山市の事例では、2023年6月中旬、70代の女性に住宅メーカーの社員を名乗る男から「新しくできる老人ホームにあなたが入居する権利がある」と電話がありました。その後、名簿から名前を削除するための費用として現金を要求され、最終的に約5,300万円と電子マネー8万円分を騙し取られました。

また、田辺市でも同様の手口で、70代の女性が「新しくできた老人ホームの入居権を譲ってほしい」と持ちかけられ、供託金として300万円を詐取される事件が発生しています。

詐欺師の手口

• 信頼性の装い：住宅メーカーの社員や弁護士を名乗り、被害者に接近します。メールアドレス
• 権利の提示：「新しい老人ホームの入居権がある」と告げ、被害者の関心を引きます。
• 費用の要求：名簿からの削除費用や供託金など、様々な名目で金銭を要求します。
• 複数人での連携：異なる役割の詐欺師が連携し、被害者を信用させます。

被害防止のための対策

このような詐欺から身を守るためには、以下の点に注意が必要です

• 不審な電話への警戒：突然の入居権の話や金銭の要求があった場合、すぐに対応せず、家族や友人、警察に相談しましょう。
• 個人情報の慎重な取り扱い：個人情報を安易に提供しないよう心掛けましょう。
• 公式機関への確認：疑わしい連絡があった場合、関係する公式機関に直接確認することが重要です。

まとめ