
【警視庁の特殊詐欺対策】急増する「ニセ警察官詐欺」の手口と対策を徹底解説
「STOP!詐欺被害」
近年、特殊詐欺の手口がますます巧妙化し、被害が後を絶ちません。特に「電話で警察官を装う詐欺」が急増し、警視庁によると2023年にはわずか3件だったものが、2024年には806件に急増。被害額は年間約70億円にも上りました。
本記事では、警視庁が発表した情報をもとに、特殊詐欺の最新手口や注意すべきポイントを解説します。詐欺に遭わないための対策をしっかりと確認しましょう。
なぜ?急増する「ニセ警察官」詐欺
連日のように報道されている「警察官を名乗る詐欺電話」。実際の被害はどのくらい広がっているのでしょうか?
警視庁によると、2024年の夏ごろからこの手口による被害が急増し、2025年3月時点でも増加傾向が続いています。詐欺グループは警察官と信じ込ませるために、偽の警察手帳や逮捕状を示すこともあり、より巧妙になっているのが特徴です。また、東南アジアを拠点にした国際的な詐欺組織が、電話をかける拠点を変えながら詐欺を行っていると考えられています。

国際電話を悪用した詐欺への対処法
特殊詐欺の多くは、国際電話を悪用しています。警視庁の調査によると、2024年に都内で確認された特殊詐欺のうち、約7割が国際電話番号を使ってかけられたものでした。
この手口を防ぐために、警視庁は以下の対策を推奨しています。
- 国際電話の着信をブロックする:固定電話やひかり電話では、無料で国際電話の着信を休止できるサービスがあります。
- 携帯電話の設定を見直す:携帯電話では国際電話のブロックは難しいものの、キャリアのサービスや端末の設定で一部制限できる場合があります。

実在する警察署の番号を偽装した詐欺
最近では、新宿警察署や警視庁本部など、実在する警察の番号を偽装して電話をかける手口が増えています。これは「スプーフィング」と呼ばれる技術を悪用し、発信者の電話番号を偽装して表示させる手法です。
この手口では、携帯電話にかかってくるケースが多く、高齢者だけでなく若い世代もターゲットになっています。

詐欺を見破るポイント
- 警察を名乗る相手からの電話は一度切る
- かかってきた電話が本当に警察なのか確認するために、一度電話を切りましょう。
- 警察署の代表番号にかけ直して確認
- 警察官の名前や所属をメモに取り、警察署の代表番号(または「#9110」)にかけ直して確認してください。
- 警察官がSNSで連絡を取ることはない
- 正規の警察官がSNSを通じて連絡を取ることはありません。また、警察官が逮捕状や警察手帳をSNSで送ることもありません。
まとめ
警視庁も、「警察を名乗る電話があった場合は落ち着いて、まずは警察署に直接確認することが重要」と呼びかけています。
詐欺に遭わないためにも、日頃から家族や周囲と情報を共有し、万が一怪しい電話があった場合にはすぐに警察に相談しましょう。
出処:NHK「もっとニュース」
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