
なぜ「ワンクリック詐欺」が今も横行するのか?詐欺師が古典的手口を使う理由とその対策
なぜ「ワンクリック詐欺」が今も横行するのか?
近年、フィッシング詐欺やロマンス詐欺といった巧妙な手口が増えている中、驚くべきことに「ワンクリック詐欺」と呼ばれる一昔前の手口が再び横行しています。なぜ、古典的な手口が今もなお使われ続けるのでしょうか?
その背景には、詐欺師にとってのメリットがいくつかあります。
詐欺師がワンクリック詐欺を使う理由
1. シンプルな手口で初心者でも実行可能
ワンクリック詐欺は、「クリックしただけで会員登録完了」と表示し、高額な退会費用を要求するシンプルな手口です。詐欺グループの中でも比較的スキルの低い者でも実行可能であり、新たに詐欺を始める者にとっては参入しやすい手法といえます。
2. 短期間で高額の金銭を得やすい
ワンクリック詐欺では、被害者に短期間で高額な電子マネーや銀行振込を求めます。すぐに支払わせることで、警察や家族に相談する隙を与えず、一気に金銭をだまし取るのが特徴です。
3. デジタル決済の普及が後押し
近年、電子マネーやギフトカードを利用した決済が普及し、それに伴い詐欺師の手口も進化しています。特に、銀行口座を使わずに送金できるギフトカードは足がつきにくく、詐欺師にとっては好都合な手段となっています。
4. 高齢者やネットに不慣れな層を狙いやすい
ワンクリック詐欺は、特にインターネットに不慣れな高齢者やデジタル初心者をターゲットにしています。「知らないうちに登録された」と思わせ、不安を煽ることで冷静な判断を奪います。
実際の被害事例:青森県で発生したワンクリック詐欺
青森県内の50代男性が、「会員登録完了」と表示され、退会費用として85万円分の電子マネーをだまし取られた事件が発生しました。
事件の流れ
- 男性が「アバランチ」というサイトにアクセスし、18歳以上であることを確認するボタンをタップ
- 「会員登録完了」と表示される
- 退会手続きを試みると、「退会費用として45万円が必要」と要求される
- さらに「別の会社にも登録されている」として追加で40万円を要求される
- 3月31日、再度追加請求されたことで不審に思い、警察に相談
警察は、電子マネーの購入や送金を求められた場合は、家族や警察に相談するよう呼びかけています。
ワンクリック詐欺に遭わないための対策
1. クリックしただけで登録完了はあり得ない!冷静になることが第一
ワンクリックで会員登録が完了することはまずあり得ません。「登録完了」「退会費用発生」といった表示が出ても、まずは落ち着いて対応しましょう。
2. 個人情報を入力しない・連絡しない
詐欺サイトには、こちらの個人情報を入力したり、記載された電話番号に連絡しないようにしましょう。連絡すると、さらに巧妙な手口で金銭を要求される可能性があります。
3. 電子マネーでの支払い要求には要注意
詐欺師は、銀行振込ではなく電子マネー(Google Playカード、iTunesカードなど)での支払いを要求することが多いです。「電子マネーを買って番号を教えて」と言われたら、100%詐欺だと疑いましょう。
4. 怪しいサイトはすぐに閉じる
少しでも怪しいと思ったサイトにはアクセスせず、すぐに閉じることが重要です。また、セキュリティソフトを導入し、不正サイトへのアクセスを防ぐのも有効です。
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5. 相談先を知っておく
万が一、不審なサイトに登録してしまった場合や、詐欺の疑いがある請求を受けた場合は、すぐに警察や消費者ホットライン(188)に相談しましょう。
まとめ
「たった一回クリックしただけ」と思っても、絶対に慌てず冷静に対応しましょう。
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出処:YAHOO!<RAB青森放送>
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