
ロマンス詐欺の新たな手口「マネーロンダリング要求」に注意!1950万円被害の実態とは?
【実録】1950万円をだまし取られたロマンス詐欺と“マネロン”の罠
北海道・十勝地方でまたしても深刻なロマンス詐欺事件が発生しました。被害に遭ったのは40代の女性。SNSで知り合った韓国在住の“投資家”を名乗る男に恋愛感情を抱かされ、偽の先物取引に誘導され、なんと1950万円もの現金をだまし取られてしまったのです。
さらに注目すべきは、その後に送られてきたメッセージ──「マネーロンダリングの可能性があります」──という文言。この事件では、“マネーロンダリング”を口実に、さらに金を搾取しようとする悪質な詐欺手口が確認されました。
【事件の概要】
- 被害者:北海道・十勝地方に住む40代女性
- 接点:2023年12月27日、SNSを通じて知り合う
- 詐欺師の肩書き:「韓国在住の投資家」「会社の上級CEO」
- 誘導された内容:「先物取引は利益が出ている」「取引サイトに登録して一緒に儲けよう」
- 被害額:11回の送金で合計1950万円
- 手口の特徴:最終段階で「マネーロンダリングの可能性がある」と脅され、さらなる送金を要求
【詐欺師が“マネーロンダリング”を使う理由】
不正行為を逆手にとる「心理操作」
被害者が出金を希望した段階で、「あなたの資金はマネーロンダリングに関与している可能性がある」と伝えることで、
- 恐怖心
- 自責の念
- 焦り
などの心理を煽り、さらにお金を出させようとするのが狙いです。
被害者を黙らせるための“脅し”として
「マネーロンダリングに関与していた」と認識させることで、被害者が警察や家族に相談しづらくなります。
『自分も違法行為に加担してしまったのでは…?』
という気持ちを利用し、被害者の口を封じることができるのです。
金の流れを追わせない
一連の“出金処理”や“調査名目”で複数回の送金をさせることで、お金の流れを複雑化させ、警察による資金追跡を困難にします。
【なぜこのような手口が成立するのか?】
- SNSを通じて「恋愛関係」を築き、強い信頼を得ている
- 投資で儲かるという話と、実際にサイト上の“架空残高”で信じさせる
- 取引サイト自体が巧妙に偽装されており、違和感を持たせない
- 最終的に脅し文句(マネーロンダリング等)で逃げ道を塞ぐ
このように、詐欺師はあらゆる心理戦を駆使して、被害者の心と判断力を完全に支配しようとするのです。
【今後の注意点と対策】
- SNSで出会った人からの投資話は100%詐欺を疑う
- 「マネーロンダリング」という言葉が出てきたら要注意
- 送金前に家族や警察、金融機関に必ず相談
- 少しでも不安を感じたら #9110 へ通報
- 実在する取引サイトかどうか、ドメインや証明書を確認する
【まとめ】
今回の事件は、単なるロマンス詐欺にとどまらず、“マネーロンダリング”というワードを巧みに使って、さらなる搾取と沈黙を狙った悪質な新手口です。
あなたやあなたの大切な人が、同じような罠にかからないように── 今一度、詐欺の構造と心理を知っておくことが大切です。
【出典】YAHOO!<HBCニュース北海道>
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