
お米通販詐欺が急増中!安さの裏に潜む巧妙なワナとは
はじめに:増えるお米通販詐欺、あなたも被害者に?
最近、「国産米が格安で手に入る!」というネット広告を見かけたことはありませんか? でもちょっと待ってください。
実は今、この”安さ”をエサにしたお米通販詐欺が全国的に増加しています。実際に被害に遭った人の中には、商品が届かず、クレジットカード情報まで盗まれてしまったというケースも。この記事では、この手口の巧妙さとその対策をわかりやすく解説します。
お米通販詐欺のニュース詳細
国民生活センターは2025年5月、お米の価格高騰に便乗した通販詐欺が急増しているとして、注意喚起を発表しました。特徴的なのは、不自然に安い価格設定や連絡不能な通販業者の存在です。
実際の被害例:
- 20代男性:通常価格4250円の国産米が1275円で販売されているサイトで購入。メールが届かず、電話も不通。
- 50代男性:記載の住所が実在する無関係店舗。連絡がつかず。
- 50代女性:注文したのは米なのに、届いた領収書には”サングラス”。決済は海外経由。
なぜ詐欺師はお米を狙うのか?
心理的トリガー:
- 物価高に悩む消費者の心理を突く
- “今だけの特価”や”在庫限り”といった焦りを煽るワードで冷静な判断を鈍らせる
詐欺の構造:
- 架空の通販サイトを作成(多くは短期間で閉鎖)
- 偽の会社情報や日本語の誤りで、実在感を装う
- 支払いはカード決済や振込など、返金対応の難しい方法を利用
被害プロセスをフェーズ別に解説
フェーズ1:広告接触
InstagramやGoogleなどで格安米の広告が表示され、クリックしてサイトへ誘導される。
フェーズ2:購入手続き
注文フォームに情報を入力し、カード決済。完了メールが届かないケースが多い。
フェーズ3:不審感・確認
商品が届かず、不安になって検索。詐欺サイトとの報告多数。
フェーズ4:対応不能
記載された連絡先が不通。返金も不可。
フェーズ5:相談・通報(または泣き寝入り)
クレジットカード会社・警察・消費者センターなどに相談。
防犯アドバイス5選
- 価格が安すぎる場合は要注意!
- 通常相場と大きくかけ離れていないかを確認。
- サイトの会社情報をチェック!
- 「会社概要」「特商法表記」があるか、連絡先は実在するか確認。
- 口コミや評判を検索!
- 「サイト名+詐欺」「会社名+トラブル」などで事前調査。
- 支払い方法は慎重に選ぶ!
- 代引きや後払い、信頼ある決済代行業者を使用しているかを確認。
- 不審を感じたら即相談!
- 消費者ホットライン(188)やカード会社へ速やかに連絡を。
心を守るメッセージ
「お得だから」と飛びつく前に、一呼吸おいて確認する習慣が大切です。
詐欺は、ほんの一瞬のスキを突いてきます。「自分は大丈夫」と思っていても、実は誰でも狙われているのです。日頃から正しい情報と判断力を持ち、詐欺に負けない心を育てていきましょう。
出典:CNET Japan 2025年5月20日
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