
【10代女性が被害】SNSロマンス詐欺の新手口に警鐘
10代女性がロマンス詐欺のターゲットに
山形県山形市で、10代の女性がSNSを通じて知り合った男性から11万円をだまし取られるという、ショッキングなロマンス詐欺事件が発生しました。
2025年4月下旬、被害女性はInstagramで「瞳輝(とうき)」と名乗る男性と接触。彼は「埼玉県大宮で飲食店を3店舗経営している」と話し、音声通話で信頼関係を築こうとしました。
やり取りが続く中で、男はこう訴えます:
「元従業員に売上金2億4000万円を持ち逃げされた」
「今は生活費もない。10万円だけ貸してほしい」
さらに、LINEへの移行を提案し、運転免許証の画像を送付することで信頼を勝ち取りました。
女性は、4月30日から5月1日にかけて、電子マネーと現金あわせて11万円を3回にわたって送金。しかし、その後連絡が途絶え、警察に相談したことで詐欺が発覚しました。
【なぜ詐欺師はこの手口を使うのか?】
匿名性と感情操作を活かしたSNS詐欺
詐欺師がSNSを使う理由は、以下のような「心理」と「仕組み」を悪用できるからです。
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匿名性が高く、偽のプロフィールを簡単に作れる
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「恋愛感情」や「共感」を利用し、警戒心を解く
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音声通話や身分証の画像などで“信頼演出”ができる
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被害者が若く、経験が浅いほど、信じ込みやすい
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金額が少額でも、複数回に分けてだまし取れる
今回のケースでは、「2億4000万円を持ち逃げされた」という“大きな嘘”で、同情と信頼を一気に引き出す構造が特徴的です。
【被害のプロセス】騙し取られるまでの流れ
詐欺の流れは、以下の通りシンプルかつ計算されています。
① SNSで接触
Instagramで“イケメン風”アカウントからDM。自己紹介や共通点で興味を引く。
② 会話で距離を縮める
頻繁なやりとり、音声通話で「本当にいる人」と思わせる。
③ 同情を誘うストーリーを展開
「従業員に裏切られた」「家賃も払えない」などで感情に訴える。
④ 身分証画像で信頼演出
偽造免許証などを提示し、相手を安心させる。
⑤ 金銭要求へと進展
「貸してほしい」「返すから」と具体的な金額を提示。
⑥ 入金後、音信不通
被害者が送金するとブロックされるか、連絡不能に。
【防犯アドバイス5選】SNS詐欺から自分を守る方法
以下の5つの行動を徹底することで、被害を未然に防げます。
1. 会ったことがない人の話は信じない
どれだけ親しげに接してきても、画面越しでは正体不明です。
2. 金銭を求められたら即ブロック
「貸して」「困ってる」は詐欺の常套句。感情に訴えてきても無視を。
3. 個人情報は絶対に渡さない
電話番号、住所、学校名などは悪用される恐れがあります。
4. 周囲に相談する
家族や友人に話すことで冷静になれます。迷ったら相談を。
5. スクショで証拠を残す
万一詐欺に遭っても、証拠があれば警察対応がスムーズです。
【心を守るために】若いあなたへ伝えたいこと
SNSは人と繋がる楽しいツールですが、そこには巧妙に仕掛けられた罠も存在します。
特に10代の方は、「自分には関係ない」と思いがちですが、今回のように若年層もターゲットにされる時代です。
大切なのは、「疑う力」と「相談する勇気」。
一人で抱え込まず、誰かに話すこと。それが自分を守る第一歩です。
出典:YAHOO!NEWS<テレビユー山形> 2025年7月3日配信
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