投資詐欺

投資詐欺は、高利益やリスクのない投資を装って金銭をだまし取る詐欺です。代表的な手口には、ポンジ・スキームや仮想通貨詐欺などがあります。疑わしい投資話には注意し、信頼できる情報を必ず確認しましょう。

投資詐欺被害

投資系YouTube動画で詐欺被害!100万円を騙し取られた手口とは

ニュースの詳細解説

2025年7月5日、ABS秋田放送が報じた詐欺事件では、秋田県横手市在住の50代男性が、YouTubeの投資関連動画をきっかけに100万円をだまし取られたことが明らかになりました。

被害の発端は、男性が視聴した「新規公開株(IPO)で簡単に儲かる」といった内容のYouTube動画。動画内の説明に従ってLINEで“投資グループ”に登録したところ、さらなる案内として女性を名乗るアカウントに誘導されました。

そのアカウントからは投資話が続けられ、「指定口座に100万円を振り込めば2倍の利益が出る」と説明されたのです。男性は実際に振り込んでしまいましたが、利益が出ているように見せかける“偽アプリ”の表示に騙され、最終的にお金は戻ってきませんでした。


詐欺師がこの手口を使う理由

このような詐欺手法には、いくつかの明確な狙いと構造があります。

匿名性と権威性を融合した“信用構築”

  • YouTubeという公共性のあるプラットフォームを利用することで、情報の信頼度を高く見せかけています。

  • 投資というテーマは「お金を増やしたい」という誰もが持つ願望を刺激します。

SNS・LINEを使った“心理的囲い込み”

  • LINEのグループに招待することで、「周囲もやっている」という安心感を演出。

  • さらに個別アカウントに誘導し、「自分専属のアドバイザー」のような信頼を築いていきます。

アプリや画面で“結果が出ているように見せる”

  • 投資額が2倍になっているような演出がされているアプリ画面で、被害者の判断力を鈍らせます。

  • 利益が出ているように思わせることで、「追加投資」や「引き出しにはさらに振込が必要」といった二次被害へとつながるケースもあります。


被害プロセスの解説

実際の被害の流れを、ステップごとに見てみましょう。

① 投資系YouTube動画の視聴

→「簡単に儲かる」「初心者歓迎」といったワードで視聴者を惹きつけます。

② LINEグループへの勧誘

→ 動画内で「こちらのLINEに登録」と誘導。心理的な囲い込みがスタート。

③ 個別アカウントへの案内

→ 女性を名乗るアカウントが「特別な情報を教える」と言い、信頼を高めていきます。

④ 投資金の振込要求

→「ここに100万円振り込めば2倍に増える」と具体的な行動を促されます。

⑤ 偽アプリで利益が表示

→ 利益が出ているような画面を見せ、安心させます。

⑥ 出金できず連絡不能に

→ アカウントがブロックされ、連絡が取れなくなり詐欺と判明。


防犯アドバイス5つ

被害を未然に防ぐために、以下の点に注意してください。

① YouTube動画内のLINE誘導には要注意

→ 公開プラットフォームから個人連絡先への誘導は非常に危険です。

② 金融ライセンスや企業名を確認

→ 正規の投資サービスかどうか、金融庁登録業者かを必ず調べましょう。

③ アプリの内容は鵜呑みにしない

→ 表示される利益はフェイク可能。第三者の証明がない情報は信用しないこと。

④ 個人口座への振込は絶対NG

→ 正規の投資先は法人名義の口座を使います。個人口座は詐欺の典型です。

⑤ 家族や友人に相談を

→ 判断に迷ったら、冷静な第三者の意見を聞くことが有効です。


心を守るためのメッセージ

「自分は騙されない」と思っていても、詐欺師は心理の隙間を突いてきます。特に投資という「夢」が関わると、正常な判断を失いやすくなります。

しかし、お金を失う以上に、自己信頼を失うことが心にダメージを残します

被害にあっても自分を責めないでください。詐欺はあなたの弱さではなく、詐欺師の巧妙さが原因です。

被害を未然に防ぐために、そして誰かを救うために、この情報をシェアしてください。


出典:YAHOO!NEWS<ABS秋田放送 2025年7月5日>

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