
【警察官を名乗る詐欺】裸の映像を送らせる新手口とは?
📢 話題の事件:警察官をかたる巧妙な詐欺
2025年に入り、警察庁は驚くべき新たな詐欺手口を公表しました。詐欺師が警察官を装い、被害者に対して 「あなたの口座が犯罪に使われている」と電話をかけ、現金を振り込ませたうえで、 「24時間監視が必要」としてビデオ通話で裸の映像を送らせるという極めて悪質な手口です。
警察庁によると、すでに6件の被害が確認されており、今後も被害の拡大が懸念されています。
🤔 なぜ詐欺師はこの手口を使うのか?
詐欺師がこのような手口を使う背景には、以下のような心理的・構造的要因があります:
1. 公的機関の権威性を利用
- 「警察官」という存在に対して、多くの人は逆らいにくい心理が働く。
- ビデオ通話で「警察手帳」などの小道具を見せ、信頼感を強化。
2. 恐怖と羞恥を掛け合わせた心理操作
- 「口座が犯罪に使われている」と伝えることで、焦らせ冷静な判断力を奪う。
- 裸の映像を撮らせることで、人に言えない状況を作り出し、支配関係を強化。
3. 匿名性とリモート性の悪用
- オンライン通話を使うことで、詐欺師の身元を特定しづらい。
- 遠隔操作で心理誘導されても、被害者は気づきにくい。
🧩 被害プロセスを分解して解説
この詐欺は、いくつかの段階を経て被害者を追い詰めていきます。
フェーズ1:信用させる
- 詐欺師は警察官を名乗り電話してくる。
- 名前や住所など、事前に入手した個人情報で信頼を獲得。
フェーズ2:恐怖を植えつける
- 「あなたの口座が犯罪に使われた」と主張。
- 「潔白を証明するには協力が必要」と告げられる。
フェーズ3:金銭の振込要求
- 証拠提出を求める名目で現金振込を指示。
フェーズ4:裸の映像を撮らせる
- 「身体的特徴の確認」としてビデオ通話を要求。
- 被害者が服を脱いだ時点で通話を切る。
フェーズ5:脅迫・沈黙
- 映像をもとに脅迫するケースもある。
- 恥ずかしさから誰にも相談できない心理を利用。
🔐 今すぐ実践できる防犯アドバイス5選
1. 公的機関の電話は一度切る
- 警察や役所を名乗る電話は一度切って、公式番号に折り返す。
2. ビデオ通話には応じない
- 顔出しや身体確認などを求められたら、即通話を切る勇気を。
3. 個人情報を渡さない
- 電話での氏名・住所・銀行情報の提供は厳禁。
4. 不安を感じたら家族・警察へ相談
- 一人で悩まず、周囲にすぐ相談。
5. 詐欺事例を知っておく
- 自分が該当しなくても、家族や知人が狙われることを想定しておく。
💬 心を守るメッセージ
このような詐欺は、被害者の心の隙をついてきます。恥ずかしさや罪悪感で誰にも相談できず、さらに深みにはまってしまう人もいます。
「自分は大丈夫」と思わず、常に疑う視点を持ちましょう。 そして、もし「おかしいな」と思ったら、一人で抱え込まず、周囲に相談することが何よりの防犯対策です。
📚 出典:朝日新聞
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