
スマホ世代が狙われる新たな特殊詐欺の手口とは?巧妙化するデジタル詐欺の実態
2025年4月、静岡県の40歳女性が約85万円をだまし取られる特殊詐欺事件が発生しました。詐欺の舞台は、スマホと電子マネー。日常的にスマホを使いこなす「若年層」がターゲットになった背景には、手口の巧妙化があります。
📱 若者も油断できない!詐欺被害が静かに広がる
女性は通販サイトで靴を購入。数日後、サイトを名乗る相手から「欠品のため電子マネーで返金する」と連絡が来ました。指示されるままコードを入力し続けた結果、それは犯人への“送金作業”だったのです。
こうした被害は60代以上だけでなく、20代〜40代でも増加傾向にあります。
なぜスマホ世代が狙われるのか?
詐欺師にとっての“スマホ世代”のメリット
- スマホでの手続きに慣れているため、警戒心が低い
- AIチャットやフェイク画像に対するリテラシーが低め
- スマホで完結する操作に疑問を持ちにくい
詐欺師たちは、これらの特性を巧みに突いてきます。
被害プロセスの解説【フェーズ別】
① きっかけ(購入・登録)
通販サイトやSNS広告などで商品を購入 → 数日後、欠品連絡を装って“返金”を口実に接触
② 信用形成
「会社名」や「公式っぽいトーン」で説明 → 安心させる
③ 操作誘導
電子マネーやアプリ画面へ誘導し「手続きだ」と説明しながら、実際は送金操作
④ 通話遮断と現実化
送金後に通話が切られ、連絡が取れなくなる
🔒 防犯アドバイス:5つのポイント
- 不審な電話やメッセージは一度切る勇気を持つ
- 企業名・連絡先は必ず公式サイトで確認
- 電子マネーのコード入力は慎重に
- 「急げ」「今すぐ」は詐欺の合図と覚える
- 家族や信頼できる人に相談する癖をつける
💬 心を守るために
スマホは便利である反面、24時間詐欺とつながっている端末とも言えます。
「便利さ」に慣れてしまい、怪しいと感じるセンサーが鈍っていないか、時々立ち止まって振り返ることが大切です。
スマホを使いこなしているからこそ、リスクに強くなりましょう。
出所:静岡放送 2025年5月28日
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