有名投資家名乗る詐欺で1億円超被害!SNS広告から始まる罠
SNS広告がきっかけで1億3600万円詐取される衝撃の詐欺事件
2025年7月15日、兵庫県警長田署が発表したところによると、神戸市長田区に住む79歳の無職女性が、SNSを介した投資詐欺により約1億3609万円をだまし取られる事件が発生しました。
女性は、3月にYouTube上で流れていた「投資広告」にアクセスしたことがきっかけです。そこでは、有名投資家「テスタ氏」のアシスタントを名乗る人物が登場し、LINEで「もうかる株式取引がある」「今が絶好のチャンス」などと語りかけてきました。
信じ込んだ女性は、4月10日から5月16日までの間に計17回、合計約1億3609万円を指定された銀行口座に送金。さらに、投資サイトには利益が出ているように偽の数字が表示され、詐欺師は「利息の税金として約5000万円を追加で支払うように」と要求。
不審に思った女性が家族に相談し、今回の被害が発覚しました。
詐欺師にとって“理想的な舞台”がSNS広告とLINE
詐欺師がこのような手口を使う理由は、次のような要素があるからです。
✅ 匿名性と信頼性のギャップ
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YouTubeやSNS広告では、「プロっぽい」演出が可能
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視聴者は動画のクオリティで信頼してしまう
✅ 有名人の名前で“心理的安心感”を演出
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テスタ氏のような著名投資家を名乗ることで、疑念を抱かせにくい
✅ LINEで個別誘導し、閉じた空間で心理操作
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家族や第三者の介入を遮断しやすく、被害者は孤立しがち
✅ 投資画面を偽装して“利益が出ている”と錯覚させる
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被害者は「増えてるならもう少し」と、自ら投資を続けてしまう構造
詐欺に巻き込まれるまでの詳細な流れ
以下は、今回の被害者が詐欺に巻き込まれた過程をまとめたものです。
① YouTubeで投資系広告にアクセス
信頼できそうな動画に「投資チャンス」の広告が流れる。
② LINE登録を促される
「限定グループにご招待」「成功者のアドバイスが聞ける」と勧誘。
③ 有名投資家の“助手”を名乗る人物が登場
「テスタ氏のアシスタント」と語り、信頼を勝ち取る。
④ 銀行振込を指示され、合計1億3609万円送金
インターネットバンキングで合計17回の振込。
⑤ 偽サイトで“利益が出ている”表示
グラフや数字が増えているように見え、被害者は信じ続けた。
⑥ 「税金名目で追加5000万円要求」→家族に相談→詐欺発覚
常識外の要求でようやく家族に相談し、警察に届け出。
SNS投資詐欺から自分を守るために
次の5つの行動を徹底することで、詐欺被害を未然に防ぐことが可能です。
1. SNS広告を信用しすぎない
特に「○○の助手」「限定グループ」は危険信号。
2. 個人に直接送金しない
正式な投資は証券会社などを介します。個人口座はほぼ詐欺。
3. 投資アプリやサイトの情報をうのみにしない
数字や利益表示は操作できる。第三者の確認が必須。
4. 家族や友人にこまめに相談を
特に高額な振込や長期間の投資は、客観的な視点が重要。
5. 「税金払え」「さらに振り込め」は詐欺の常套句
利息や税金を名目にした請求は疑ってかかるべき。
信じる心と疑う力、どちらも大切
SNSやYouTubeには、学びや情報がたくさんあります。しかし、それと同時に巧妙に仕組まれた罠も潜んでいます。
今回のように、「有名人の名前」「プロっぽい演出」「アプリでの利益表示」など、一見信じたくなる要素ほど、冷静な視点が必要です。
誰かを信じる気持ちは大切。でも、自分を守るために「ちょっと疑ってみる力」も忘れないでください。もしもの時は、一人で抱え込まず、相談する勇気を持ってください。
出典:YAHOO!NEWS<産経新聞>2025年7月15日


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