特殊詐欺

特殊詐欺とは、電話やインターネットを悪用し、言葉巧みに金銭をだまし取る犯罪の総称です。オレオレ詐欺や架空請求詐欺、近年ではSNSやビデオ通話を利用した新たな手口が増加しています。本カテゴリーでは、最新の特殊詐欺の手口や事例、被害防止のための対策情報を詳しく紹介し、皆様が被害を未然に防げるようサポートします。

スマホ詐欺

高齢者を狙う新手口「スマホ詐欺」に注意

近年、特殊詐欺は次々と新しい手口を生み出し、私たちの生活に忍び寄っています。2025年9月、大阪で発覚した事件はその象徴とも言えるものでした。詐欺師が高齢者を強制的に「スマホデビュー」させ、SNSや暗号資産を悪用して巨額の被害をもたらしたのです。


事件の詳細解説

大阪府警の発表によれば、70代女性が「あなたは詐欺の容疑者だ」などと電話で脅され、スマートフォンを購入するよう指示されました。女性が従わざるを得ずスマホを購入したところ、詐欺師がそのスマホにアプリを導入させ、現金500万円や暗号資産2600万円相当を奪いました。

別の60代女性も同様に「ビデオ通話に必要」などと言われスマホ購入を迫られ、アプリ経由で暗号資産6000万円相当を失いました。

この事件は「高齢者をスマホに誘導し、そこからSNSやアプリを利用して資金を奪う」という、これまでにない進化形の特殊詐欺でした。


詐欺師がこの手口を使う理由

なぜ詐欺師はわざわざ高齢者にスマホを持たせるのでしょうか?その背景には以下の構造があります。

1. 匿名性と非対面性

SNSや暗号資産は匿名性が高く、資金の流れを追跡しにくいのが特徴です。詐欺師にとっては格好の環境です。

2. 高齢者のデジタル弱者性

「スマホの操作に不慣れ」=「不安を突きやすい」。詐欺師はこの心理を巧みに突き、言われるがまま操作させるのです。

3. 資金移動のスピード

現金よりも暗号資産は送金が即時完了し、取り戻すのが極めて困難。被害額が一気に膨らみやすいのです。

4. 新手口への対応遅れ

警察や行政が注意喚起をするまでに時間がかかり、その間に被害が拡大してしまいます。


被害プロセスの解説

この詐欺の流れを整理すると次のようになります。

  1. 電話で脅迫・誘導:「あなたは詐欺の容疑者」など不安を煽る

  2. スマホ購入の強制:「SNSでやり取りが必要」などと購入を指示

  3. アプリ導入:詐欺師が指定するアプリを入れさせる

  4. SNSで接触:直接的な指示を出し続ける

  5. 資金移動:現金引き出しや暗号資産購入を指示、送金させる


防犯アドバイス5つ

特殊詐欺から自分や家族を守るために、次のポイントを徹底してください。

1. 警察や役所が電話で金銭を要求することはない

少しでも不審な内容なら、すぐに電話を切りましょう。

2. 「スマホを買え」は詐欺のサイン

スマホ購入を迫られたら要注意。正規の機関がこのような指示を出すことはありません。

3. 不審なアプリは絶対に入れない

詐欺師指定のアプリは危険。公式ストア以外からのダウンロードは避けてください。

4. 家族や警察にすぐ相談

「迷惑をかけたくない」という気持ちが被害拡大につながります。勇気を出して相談を。

5. 暗号資産の送金は要注意

送金後の取り戻しは極めて困難です。不審な指示での購入・送金はしないでください。


心を守るためのメッセージ

詐欺師は人の「不安」「孤独」「無知」を突いてきます。
だからこそ大切なのは「一人で抱え込まないこと」。

もし「おかしいな」と思ったら、すぐに家族や警察、消費生活センターに相談してください。
スマホやSNSは便利な道具ですが、正しい知識と備えがなければ凶器にもなり得ます。

「自分だけは大丈夫」と思わず、日頃から情報を共有し合い、安心して暮らせる社会を一緒に作っていきましょう。


出典

YAHOO!NEWS<時事通信>2025年9月11日

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