
「振り込んだお金は返る」はウソだった…静岡県藤枝市で発生した3000万円詐欺被害の実態
振り込んだお金は返らない
先日、静岡県藤枝市でまたもや大規模な特殊詐欺が発生しました。被害に遭ったのは60代の男性で、その被害額はなんと3000万円にも上ります。今回の事件を聞いて、多くの方が「どうしてそんな大金を…」と疑問に思うかもしれません。しかし、詐欺師たちの巧妙な手口は、それほどまでに信じさせる力を持っているのです。
詐欺の始まり—不安をあおる電話
事件が始まったのは12月中旬のこと。男性のもとに警察官や通信事業者を名乗る人物から電話がありました。彼らはこう言ったそうです。
「あなたの口座が犯罪に利用されている可能性があります。」
「このままでは電話サービスが停止されます。」
これだけでも十分に不安をあおられる内容ですが、さらに巧妙だったのは、詐欺師たちが「逮捕者の口座利用」や「サービス停止」など、具体的な内容を織り交ぜたことです。これにより男性は、彼らの話が本物であるかのように錯覚してしまいました。
大金を振り込ませる手口
詐欺師たちは男性に対し、次のような指示を出しました。
「事件の解決には現金を振り込む必要があります。」
「振り込んだお金は12月31日に返ってきます。」
この“31日には返金される”という言葉が、男性を信じ込ませる決定打となったのでしょう。そして彼は、指定された口座に現金約3000万円を振り込んでしまいました。
嘘が明らかになる瞬間
しかし、31日が過ぎてもお金は返ってきませんでした。不安に思った男性は警察に相談しますが、その時点ですでに詐欺であることが明らかになりました。振り込んだ大金が戻る可能性は低く、警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。
詐欺師の手口—なぜ人は信じてしまうのか?
詐欺の手口は年々進化しており、今回のケースのように“警察”や“通信事業者”など、信頼できる肩書きを使うことが常套手段です。さらに、「お金は必ず返ってくる」という言葉で安心感を与え、不安と信頼を同時に操作します。これにより、冷静な判断力が奪われてしまうのです。
あなたを守るための知識
警察は次のように強調しています。
「警察が事件の捜査で金銭を要求することは絶対にありません。」
少しでも不審に思ったら、すぐに家族や警察に相談してください。また、大金を動かす前に冷静な判断を下すための時間を持つことが重要です。
記事の出所:YAHOOニュース<静岡朝日テレビ>を参考に記事を書きました。
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