
警察官を名乗る新手の詐欺に注意!わいせつ要求まで…急増する手口と防ぐ方法
はじめに:新たな特殊詐欺、その異常性とは?
2024年に入り、特殊詐欺の新たな手口が全国で確認され、愛媛県警が注意を呼びかけています。今回は、なんと“警察官を名乗った上で金銭をだまし取る”だけでなく、“わいせつな行為を要求する”という、前代未聞の悪質な詐欺が横行しています。
被害は愛媛県だけでなく、全国で32件以上に及び、既に1億円を超える被害も出ており、今後さらに拡大が懸念されています。
【事件詳細】
- 発生件数:2024年1月〜6月、全国で32件
- 被害額(愛媛県内):1億2300万円以上(オレオレ詐欺も含む)
- 特徴的手口:
- SNSや通話アプリで接触
- 偽の警察手帳や逮捕状の画像を送付
- 金銭をだまし取った後、
- 「身体検査が必要」「体の傷を確認する」などの名目でわいせつな行為を要求
- 「録画している」「全国に拡散する」などと脅迫
このように、一件の中で複数の詐欺・脅迫手法が組み合わさっており、精神的なダメージも深刻です。
なぜこんな詐欺が増えるのか?詐欺師の狙いと心理戦
匿名性と権威を悪用
- SNSの匿名性:なりすましが容易で、信頼されやすい
- 警察官という権威:本能的に従ってしまいやすい心理を突く
- 羞恥心を利用した沈黙:被害者が「誰にも言えない」状況を作り出す
被害プロセスをフェーズ別に解説
フェーズ1:接触と信用獲得
- SNSで「○○警察の者ですが」と名乗る
- 信用させるために画像や偽名刺を提示
フェーズ2:金銭要求
- 「あなたの口座が犯罪に利用された」「供述のために預金を確認する」などの名目で入金を要求
フェーズ3:わいせつ要求と脅迫
- 「身体検査が必要」などと誘導
- ビデオ通話で裸になるよう指示
- 録画・脅迫「全国にばらまくぞ」
このフェーズを経ることで、被害者は完全に心理的に支配されてしまいます。
防犯アドバイス:5つの具体策
1. 警察がSNSで連絡してくることは絶対にありません!
2. 警察手帳や逮捕状の画像は送られません
- 本物を画像で見せること自体、違法行為です
3. わいせつ行為を求める時点で完全にアウト!
- 公務員の権限を装ったわいせつ行為は、重大な犯罪
4. 怪しい連絡はすぐ第三者に相談
- 家族や消費生活センター、警察へ
5. ChatGPTなどのAIにも相談できる
- 記録をスクショしてAIに相談してみるのも有効です
心を守るためのメッセージ
「私はだまされない」「自分には関係ない」──そんな思いが、もっとも危険です。詐欺師は私たちの“油断”と“恥ずかしさ”を最大限に利用してきます。
被害に遭ったことを誰かに話すのは、恥ではありません。声をあげることが、次の被害者を救う第一歩になります。
📘 出典:Yahoo!ニュース<南海放送>
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