
AIで進化する最新フィッシング詐欺の手口と対策
鉄道会社・宅配業者の偽サイトは見分け困難!
「お客様の口座を一時凍結しています」 「アカウント情報を更新して最大1万ポイントを手に入れるチャンスです!」
こうした巧妙なメッセージとともにURLを送りつけ、本物そっくりの偽サイトに誘導し、個人情報やクレジットカード情報を盗み出すフィッシング詐欺が急増しています。
2024年だけで、不審なメールやメッセージが届いたとの報告件数は171万件以上に達し、過去最悪を更新しています。本記事では、フィッシング詐欺の最新手口と対策について詳しく解説します。
1. フィッシング詐欺の進化:AIによる巧妙な手口
(1) 自然な日本語で巧妙に誘導
かつてのフィッシングメールは、日本語が不自然だったり、URLの文字列が怪しかったりするため比較的見破りやすいものでした。しかし、現在はAIによる文章生成が進化し、より自然な日本語でメッセージが作成されるようになっています。
(2) 時期に応じた偽メールを送信
フィッシング詐欺は、タイミングを見計らい、その時期に信じられやすい組織になりすまして攻撃を仕掛けます。
- 確定申告シーズン(2~3月) → 国税庁や税務署を偽装
- ボーナス時期(6月・12月) → 家電量販店やECサイトを偽装
- 宅配需要が増える時期(年末・セール時) → 宅配業者を偽装
このように、詐欺メールの内容も常に変化し、ターゲットの関心を引くよう工夫されています。
(3) 偽物のサイトも本物と瓜二つ
最近のフィッシング詐欺では、公式サイトを完全に模倣した偽サイトが使用されます。特に、鉄道会社や宅配業者の偽サイトは非常に精巧で、URLを細かく確認しないと本物と見分けがつきません。
また、個人情報を入力させた後に本物のサイトへリダイレクトすることで、被害者に違和感を持たせない工夫もされています。
2. 最新手口:「リアルタイムフィッシング」による二段階認証突破
多くのオンラインサービスでは、ワンタイムパスワードや二段階認証が導入されています。しかし、犯罪者たちは「リアルタイムフィッシング」という手法を用いて、これらのセキュリティ対策を突破しています。
(1) リアルタイムフィッシングの流れ
- ユーザーが偽サイトにID・パスワードを入力すると、
- その情報が即座に犯罪者のもとへ送信され、
- 犯罪者が本物のサイトにログインを試みる。
- ユーザーの携帯にワンタイムパスワード(OTP)が届く。
- 「本物のサイトだ」と信じたユーザーがOTPを偽サイトに入力。
- 犯罪者が即座に本物のサイトでOTPを入力し、ログイン成功。
この手口により、ネットバンキングやECサイトのアカウントが乗っ取られ、預金の不正送金やクレジットカードの不正利用が発生しています。
詐欺を防ぐための3ステップ
オンライン詐欺を防ぐには、次の3つの対策を組み合わせるのが最も効果的です!
🛡 1. ウイルスバスターで不審なサイトをブロック
フィッシング詐欺サイトへのアクセスを防ぎ、ネットを安全に利用しましょう。
🔐 2. NordVPNで個人情報を守る
VPNを使えば、ハッカーや第三者による個人情報の盗み見を防げます。
💳 3. 楽天プレミアムカードの不正利用補償で安心
万が一、カード情報が盗まれても楽天プレミアムカードなら補償あり!
3. フィッシング詐欺を見破るための対策
(1) メールのリンクは絶対に開かない
「本物かどうかを見分けよう」とするのではなく、そもそもメール内のリンクを開かないことが大切です。
- 銀行や宅配業者からの通知は公式サイトやアプリから確認する
- 緊急性を煽るメールは詐欺を疑う
- 「ログインして確認してください」と書かれたメールは要注意
(2) 迷惑メールフィルターを活用する
Googleが提供するGmailの迷惑メールフィルターは非常に高性能で、フィッシング詐欺メールを自動的に判別します。他のプロバイダーのメールもGmailで受信する設定にすることで、詐欺メールを大幅に減らせます。
(3) ワンタイムパスワードの受信に注意する
- 突然ワンタイムパスワードが届いた場合は、フィッシング詐欺の可能性を疑う
- ワンタイムパスワードは自分が操作した直後に届くものと認識する
(4) パスワードの使い回しをやめる
1つのパスワードが流出すると、他のサービスにも被害が及ぶ可能性があります。
- パスワードはサービスごとに異なるものを設定する
- パスワード管理アプリを活用する
4. 万が一、フィッシング詐欺に引っかかった場合の対策
① クレジットカード情報を入力した場合 → すぐにカード会社に連絡し、不正利用の確認・カードの再発行を依頼する。
② ネットバンキングの情報を入力した場合 → 銀行に連絡し、口座の凍結やパスワード変更を依頼する。
③ 個人情報(住所・氏名・電話番号)を入力した場合 → 信用情報機関に問い合わせ、不正利用がないか確認する。
まとめ
フィッシング詐欺は日々進化し、AIを活用した新たな手口が次々と登場しています。もはや「本物かどうか見極める」ことは不可能に近いため、最も確実な対策は「メールやSMS内のURLを開かない」ことです。
個人情報を守るために、公式サイトやアプリからログインする習慣を徹底しましょう。
記事の出所:Yahooニュース<FRIDAYデジタル>を参考にしました。
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