
SNS型ロマンス詐欺の手口と対策を徹底解説
SNS型ロマンス詐欺とは?福岡で3200万円の被害が発生
2025年5月、福岡県筑紫野市で74歳の男性がSNSを通じて出会った人物に騙され、約3200万円の被害に遭いました。
詐欺師は出会い系サイトで知り合った“女性”を装い、恋愛関係を築いた上で「オンラインショップを始めれば儲かる」と持ちかけ、商品の仕入れ代金として10回にわたり送金させたと報じられています。
さらに被害者の男性は、利益が出ているように見せかけた偽の管理画面を提示され、信じ込まされたとのことです。
なぜ詐欺師は「SNS+もうけ話」を組み合わせるのか?
この手口は単純な“恋愛詐欺”ではなく、感情操作とビジネス話を融合させた新たな詐欺スタイルです。
🎯 詐欺師にとってのメリット
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信頼を先に築くことで疑念を排除
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「恋愛」や「親密なやりとり」を通じてターゲットの警戒心を解く
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実際にやり取りしているので「この人なら信じられる」と錯覚させる
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ビジネス話で“合法性”と“現実味”を演出
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「ショップ」「利益」「運営」といったキーワードは、あたかもビジネスが実在するかのように思わせる
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被害者に「自分も賢い投資をしている」という錯覚を与える
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仕組みを自作して騙す
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利益が出ているように見せる偽の管理画面やアプリを提示し、完全に信じ込ませる
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さらに「引き出しには高額な手数料が必要」などと、次の搾取フェーズへ誘導
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詐欺師の「SNS詐欺プロセス」を分解してみる
フェーズ | 手口 | 被害者心理 |
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① 接触 | 出会い系・SNSで恋愛関係を築く | 安心・期待 |
② 提案 | 儲け話や投資案件を持ちかける | 信頼・欲望 |
③ 誘導 | 送金(仕入れ・手数料など)を指示 | 協力・納得 |
④ 維持 | 偽画面で“利益発生”を演出 | 信念・確信 |
⑤ 収奪 | 引き出し時に新たな請求 | 焦り・混乱 |
実際の被害は高齢層だけではない
この事件では74歳の男性が被害に遭いましたが、SNS型詐欺のターゲットは高齢者に限りません。
20代〜40代でも「恋愛+副業」「投資話+交流アプリ」など、巧妙に感情を動かす手口で被害が報告されています。
🔐 今すぐできるSNS詐欺対策5選
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SNSで知り合った相手と金銭の話は即ブロック
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「儲かる」「簡単」などの表現に注意
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第三者の目で冷静に判断(家族・友人・警察)
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不明なリンクやアプリには絶対にアクセスしない
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“一度でも送金したら”即通報。被害拡大を防ぐ
あなたや家族を守るために
詐欺は「自分は大丈夫」と思っている人ほど狙われます。
恋愛感情や親しみを利用するタイプの詐欺は、信じる力が強い人ほど深く傷つく傾向にあります。
少しでも「怪しい」「こんなにうまくいくはずがない」と思ったら、その違和感を信じてください。
冷静な判断と、早めの相談が命綱です。
📝 出所:FBS福岡放送(2025年5月17日)
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