
LINEビデオ通話を悪用!警察官を名乗る男に62万円被害-特殊詐欺の新手口
事件概要
事件概要:51歳女性がLINEのビデオ通話で62万円をだまし取られる
2024年9月6日、栃木県佐野市に住む51歳の女性が、警察官を名乗る男からの連絡を受け、62万円を振り込む被害に遭いました。犯人はSNSアプリ「LINE」のビデオ通話を巧妙に利用し、警察手帳のようなものを画面越しに見せ、信憑性を高める手口を使いました。
犯行の流れ:詐欺師が信頼を得るための巧妙な手口
- 突然の電話で「容疑者」と告げる
犯人は女性の携帯電話に電話をかけ、警察官を名乗って次のように言いました。
「あなたを容疑者として捜査している」
「あなた名義の口座が犯罪に利用された」
女性は突然の出来事に驚き、疑いながらも話を聞き続けました。 - LINEのビデオ通話で「警察手帳」を見せる
犯人はLINEのビデオ通話を使用し、警察手帳のようなものを画面越しに見せつけました。
「警察が捜査している証拠です」と信憑性をアピール。 - 「口座情報をすべて教えて」と要求
犯人は「捜査のため」と称して、女性に銀行口座の情報をすべて伝えるよう要求しました。さらに、次のように指示しました。
「口座が犯罪に使われているか確認するため、お金を一度振り込んでください」 - インターネットバンキングで62万円を振り込み被害
女性はインターネットバンキングを使用し、犯人が指定した個人名義の口座へ現金62万円を振り込んでしまいました。 - 後に知人の助言で詐欺に気付く
女性は後日、知人に相談したことで初めて騙されていたことに気づき、警察に通報。現在、警察は特殊詐欺事件として捜査を進めています。
LINEビデオ通話を使った特殊詐欺の特徴とポイント
この事件では、従来の電話詐欺に加え、LINEのビデオ通話が使用されました。
- 警察手帳を画面越しに見せることで被害者の警戒心を解く。
- 「捜査のため」と偽り、銀行口座情報や振り込みを要求する。
従来の「オレオレ詐欺」や「還付金詐欺」とは異なる新たな手口として、注意が必要です。
被害に遭わないための対策
- 突然「容疑者」と言われても冷静に
警察が電話やビデオ通話で「容疑者」と告げることはありません。 - 警察手帳の確認は信用しない
ビデオ通話で見せる警察手帳は簡単に偽装できます。 - 口座情報や振り込みの要求には絶対に応じない
警察が個人口座への振り込みを要求することはありえません。 - 不審な連絡はすぐに周囲へ相談
家族や知人、最寄りの警察に連絡して確認を取りましょう。 - 電話やSNSでの個人情報のやり取りを避ける
警察や公的機関からの連絡は、まず正式な書類が届くことが一般的です。
まとめ:LINEビデオ通話による特殊詐欺の警戒を
今回の事件は、従来の手口にビデオ通話を加え、より巧妙に被害者を信用させる新たな特殊詐欺です。
警察や公的機関を名乗る相手からの突然の連絡には十分注意し、不審な場合は必ず周囲に相談してください。
特殊詐欺の被害を防ぐため、家族や友人と情報を共有し、冷静な対応を心がけましょう。
警察や公的機関を名乗る相手からの突然の連絡には十分注意し、不審な場合は必ず周囲に相談してください。
特殊詐欺の被害を防ぐため、家族や友人と情報を共有し、冷静な対応を心がけましょう。
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